Sydney, 2009年2月4日, AEST (ABN Newswire) - 金融株の上昇と低調な価格見通しによる不動産デベロッパーの下落から、火曜日のアジア各市場は入り混じった状態で取引を終えた。
東京では、日本銀行が金融株における下落を埋め合わせるために銀行から株式を購入する計画をしているにも関わらず、昨日の日経平均が0.6%下落し取引を終えた。上海の中国株式はさらなる経済刺激策の発表に対する期待のもと2.4%上昇を続けた。香港の株式は暗い住宅ローンデータを受けて下落した。
テクノロジー株が全ての経済回復から早期に利益を受ける可能性があるとの見解から値を上げ、日本の日経平均は水曜日に2%上昇した。
アジア経済ウォッチ
アジア経済は従来の輸出先導型成長から国内需要へ比重を移す「大規模な変化」に取り組まなくてはならない、と昨日 IMF の Dominique Strauss-Kahn 専務理事は提案した。中国はすでにそのような変化の先陣を切っており、外的ショックからの衝撃を軽減するためには他国もこれに続く必要があるだろう、と同氏は語った。
中国の各銀行の融資は、1月の新規ローンにおいて月間記録となる推定1兆2,000億元と大幅に成長した。これは国内経済を刺激するために政府がさらなる融資を要請したことによる。
日本銀行は昨日、日本の各銀行が保有する最高1兆円相当の株式を購入する予定であると発表した。しかし日本銀行の計画する購入からは限られた効果しか見込めないだろう、と経済専門家たちは語った。
企業ニュース
Royal Bank of Scotland PLC (LON:RBS) がアジア事業の一部または全部を売却すると予測されていることから、国際銀行や地域銀行は同行のアジア資産を注視していると伝えられている。同行のインド事業に対し可能性のある入札者には、 Standard Chartered (LON:STAN) 、 DBS (SIN:D05) や ANZ (ASX:ANZ) が考えられている。
インドの IDBI Bank Ltd. (BOM:500116) は、同社の住宅金融子会社 IDBI Homefinance と合併する模様である。これは同行の役員会が会社売却計画の無期限延期を決定したことによる。
韓国5番手の融資業者 Korea Exchange Bank (SEO:004940) は水曜日、経済不調やそれに続く企業再構築運営の中での繰入増加のもと、同行の第4四半期売上げが前年比45.6%減となったと語った。
2008年における大幅な損失報告を見込んでいる China Eastern Airlines Corp. (SHA:600115) (HKG:0670) は、3年以内に黒字回復するための取組みの一環として数社の株式売却や新航空機の発注削減を計画していると語った。
サントリーグループは、12月31日までの1年間における売上げと純利益がこれまでの最高水準へ急上昇したと語った。これは1963年にビール事業に参入して以来初めて同事業が黒字転換したことによる。
日本の新生銀行 (TYO:8303) は会計年度第3四半期における純損失を報告し、リスクの高い海外投資が不調となったため3年間で2度目となる年間損失を見込んでいると語った。
中国のサーチエンジン企業 Baidu .Com. Inc (NASDAQ:BIDU) は、日本でのオンライン商品展示プラットフォーム「 Japan.Baidu.Com 」を試験的に立ち上げた。
Shinhan Financial Group (SEO:055550) の銀行部門である韓国の Shinhan Bank は水曜日、1月に融資や金融市場を通じ米国、カナダ、ヨーロッパにおいて合計9億6,000万米ドルを調達したと語った。
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